夏休みが終わりに近づいて来た。

宿題なんてやっていない。

やらなくても大丈夫。

優秀な幼なじみがいるから。

そいつから答えを全部見せてもらい写す。

小学生からのお約束みたいなものだ。

毎日寝てゲームして気がついたら夜で…

今日もお決まりのようにゲームに没頭する。

部屋でガンガンとクーラーをかけて。

汗なんて一つもかかない。

手汗はかくけど。

手に嫌な緊張感が走る。

それはゲームに集中してるからだ。

後少しで敵を倒せる。

手慣れた手つきで、テレビの前に出てくる
そいつらを殺していき同じように時間を―――
高校一年生の夏を、浪費していく。