「うるせえ、すっこんでろ!」
銃口が雄大に向けられる。
――良かった。銃がこっちを向いた。
女性から離された銃を確認して、雄大が一歩近づいた。
「まだあなたは誰も傷つけていません。今ならまだ、やり直せますよ」
「ごたごたとくっちゃべってねえで、座りやがれ!」
キレた男が銃を握ったままの拳で雄大を殴り飛ばした。
本気の殴りに、足が後退して、派手に倒れる。倒れた拍子に椅子に頭を打ってしまった。
軽い目眩がおこる。揺らぐ視界の中。
「な、ん……」
あの少女が、男の前に立った。
「なんだガキャア、てめえも痛い目にあいたいのか、ええっ」
銃口が少女に向く。思わず駆け寄ろうとしたが、ふらつき上手く立てなかった。


