おいしいという少女にそかそかと笑う一方、雄大は別の考えがあった。
――いくらなんでも、知識がなさすぎるよなぁ。
ひまわりやおいしいを知らなかった。言葉もたどたどしい。
――というか、平日昼間に……普通、幼稚園にでも行っていそうだけど。
少女がソフトクリームを完食した、手についたクリームを舐めている。
――もしかして、ネグレト。育児放棄か。
それならば合点がいくと思うなり、涙が出てきた。
「っ、こんな可愛い子供なのに!」
泣いたらいけないと、涙を腕で乱暴に拭い、少女に向き直った。
「よし!辛かった分、兄ちゃんがなんでも君の願いを叶えてあげるよ!好きなこといってごらん!高い高いでも、肩車でも、一緒に遊ぶでも、なんでもしてあげるから!」


