「遠慮しなくていいよ、子供は食べるのが仕事なんだから」
そう捉えた雄大は柔らかく少女に勧めた。
「……」
食べ物だと知り、少女はかぷりとソフトクリームのてっぺんを崩す。
「冷たい、ひんやり」
「甘いだろー?」
「甘い?甘いの、これ。甘い?」
そう少女が言ったのにも訳があった。
少女の味覚は壊れている。血を甘いと表現してしまうほど。
「へ、甘くないの!まさか!」
少女の持つソフトクリームを雄大は軽く味見をした。
「なんだ、甘いじゃないかー。驚かすのがうまいなぁ。おいしいじゃないか」
「おいしい?なに、おいしい?」
「え、おいしいってその。君の好きな甘いものだよ」


