「やったー、決まりぃ。それじゃ行くねっ」
袖から札を出す。
札には梵字で“鳴神”と書かれている。
「おいでくださいませ!」
札に念を込めて、投げれば、宙でドロンと煙を出して、中から白い狼が出てきた。やる度に思うけど、忍法風味の出現だな。
華麗に着地した白い狼こと、鳴神(なるかみ)は、そのふさふさの体毛から電気を発していた。
「ドラゴンちゃん、降参するなら今の内だよー。私の鳴神ちゃんは、電気を出すんだからー」
あっという間にビリビリだ。
一応は猶予を与えてあげたけど、む、引かないらしい。
「仕方がないなぁ、鳴神。ビリビリいっちゃってぇぇ!」
『ワオーン!』
狼らしい遠吠えを出し、鳴神の体が青白い光に包まれた。


