昨日までのことは、本当にこれといってこころあたりがないのだ。
いつもと同じようにしてきたし、人体模型になるようなことはなにもない。
そのまま模型のように一点を見つめていると、夕食の時間だ。でも、なにも食べたくない。
母さんはそんな僕をよそに、ホルモン焼きをおいそうに食べている。
結局のところ、なにも食べなかったのだ。それでも体には異常はない。

なにがいけなかったのか。どうしてこうなった。
このふたつが堂々めぐりして、なかなか寝付けず、朝になった。そもそも、
学校での出来事なんて、型にはまりすぎて思い出しても全く退屈だ。よく通っていられる。