茶色かった毛もキミが成長するほどオレンジに変わってきた。


キミは日が経つにつれて可愛くなっていった。


どんどんきれいになっていったよね。





散歩で真っ赤なリードをつけて歩いても

誰もがキミを見て可愛いと呟いたよ。


小さな子供もキミに触れたいと訊ねてきたりもした。

だけどキミは、ボクたち家族以外の人の手を拒んだよね。

ボクたち以外の家族の手は吠えたよね。



ボクはね、そんなキミが好きだったんだ。


ボクたちにしか懐かないキミが好きだったんだ。