「それは‥私が、ば‥バカだから‥」
私は
勇気を出して本当の事を言った。
かなり省略して。
ユキは頭に?を浮かべている。
「バカだから??」
ユキが確認するように言ってきた。
コクンと私は頷いた。
「全部落ちた。」
私は、主語を除けて呟くように言った。
「何が?」
「私が‥」
「‥何に?」
「高校に‥」
私が言った言葉にユキの頭の??が増えたみたいだ。
「私が、受けた高校全部落ちたから、親戚の叔父さんが理事長やってるこの高校に入学させてもらったの。」
私の少し長い説明を聞いて、びっくりしてる。
そりゃびっくりするよね。
全部落ちたって
どんだけバカなんだって思うよね。
