「うん!!で、名前聞いていいかな??」


あっ、忘れてましたよ。

名前を。

じゃなくて、名前を言うのを。



「木下 潤です。」



「潤??じゃあ潤って呼んでいい??」


男の子は首を傾げながら、聞いてきた。


っ可愛いっ!


「うん!」


どうぞどうぞ
お好きなように
呼んじゃってください。


「僕は、木崎 幸人 (キザキ ユキト)。ユキって呼んで??」



「ユキだね。わかった。」



私が返事をしたらユキはにこって笑ってくれた。



「でもさ、何でこんなとこに来たの??男ばっかなのに。」



ユキが私の隣の席に座りながら
聞いてきた。



「それは‥」


言いにくい‥


受けた高校全部落ちたなんて‥‥