「じゃ、HR終るぞ。」 え、もう?? 私が席について1分もしないうちに、終わりになった。 こんなもんなんだ。 「せぇんせぇ~。」 ん? 何だこの可愛い声は。 教室のドアに目をやると、 ミルクティーっぽい色の髪をふわふわさせながら、ちっちゃい男の子が走りながら教室に入ってきた。 何、あの可愛い子。 目くりくり、女の子より可愛いんじゃない?! 私よりは間違いなく可愛い。