そのまま、 余裕に放ったボールは ゴールの中に収まった。 これで同点。 「志乃っ……」 私は両手を合わせて ただただ祈り続けた…。 ――――お願い。 勝って……志乃!!! その後、2人は 点を入れられないまま 数分が経った。 志乃も木山も ディフェンスが厳しい。 なかなかシュートを 打たせないし、狙わせない。 しかし、 そんな均衡を破ったのは 志乃だった。 スリーポイントラインより 少し離れた位置から シュートを打ったのだ。