永劫の罪人 光の咎人

 ガストに答えようとするが、ロンドの唇は震えて言葉が出せない。
 言ってしまえば、本当にマテリアへ『永劫の罪人』の烙印を押してしまう気がした。

 身を強張らせていたロンドの肩へ、ガストが無骨な硬い手を乗せる。

「言いたくなければ、無理に言わなくともかまいません。ただ……私に何かできることはありませんか?」

「……明日、アスタロ様のところへ、僕だけを連れて行ってください。どうかマテリア様や、ハミル様には、ご内密に――」

 やっとの思いでロンドは口を動かしたが、息が詰まって声は切れていく。
 目頭が熱くなり、視界がぼやけていく。

 こんなところで泣いたら、無用な心配をさせてしまう。
 そう思えば思うほど胸が締めつけられ、ロンドの頬に涙を伝わせた。

「わかりました、おっしゃる通りにしましょう。ですから、その……泣くのはお止めください」

 ロンドの頭を、ガストは壊れ物にでも触れるように、優しく何度もなでる。
 彼の気づかいがよくわかる。だからこそ自分が情けなくて、己の弱さを痛感してしまう。

 応えられないことが悔しくて、ロンドの流れ落ちる涙が大粒に変わっていった。