いつもの軽い調子だが、ビクターの目は笑っていない。
様子がおかしい。探るようにマテリアが彼の瞳をのぞきこむと、
「あー、やっとオレを見てくれたな」
そう言ってビクターは頭をかいた。
「ハミルと再会してから、ずーっとハミルのことしか見てない。本人がいなくても、頭の中で延々とハミルのことを考えてるんだろ? ちゃんとオレをかまってくれないと、いじけるぞ」
マテリアは「勝手にいじけてろよ」と、ビクターの腕を小突いた。
「しょうがないだろ、会ったばかりだし。それに百年前も、ハミルが教皇になってからは会えなかったし……」
一介の農民が教皇に近づくことは叶わず、もし近づくことができても、多忙な執務を邪魔するだけで迷惑をかけてしまう。
それに、自分からハミルへ「教皇になってほしい」と言ったのに、会えば「昔に戻りたい」と言ってしまいそうで会えなかった。
今日みたいな日がずっと続くといいのに。
マテリアが顔をゆるませていると、目の前でビクターが神妙な顔つきに変わる。
「なあ……真面目な話、マテリアはこれからどうするつもりだ?」
急に話を振られ、マテリアはまごつく。
「どうするって、せっかくハミルと会えたから……」
「これからどう生きるつもりだ? ハミルと一緒にいたいと思っても、アイツはお前と違って、教会に望まれて甦ったんだ。今はロンドたちの協力があるから会えるが、ずっと続けるわけにはいかないだろ?」
様子がおかしい。探るようにマテリアが彼の瞳をのぞきこむと、
「あー、やっとオレを見てくれたな」
そう言ってビクターは頭をかいた。
「ハミルと再会してから、ずーっとハミルのことしか見てない。本人がいなくても、頭の中で延々とハミルのことを考えてるんだろ? ちゃんとオレをかまってくれないと、いじけるぞ」
マテリアは「勝手にいじけてろよ」と、ビクターの腕を小突いた。
「しょうがないだろ、会ったばかりだし。それに百年前も、ハミルが教皇になってからは会えなかったし……」
一介の農民が教皇に近づくことは叶わず、もし近づくことができても、多忙な執務を邪魔するだけで迷惑をかけてしまう。
それに、自分からハミルへ「教皇になってほしい」と言ったのに、会えば「昔に戻りたい」と言ってしまいそうで会えなかった。
今日みたいな日がずっと続くといいのに。
マテリアが顔をゆるませていると、目の前でビクターが神妙な顔つきに変わる。
「なあ……真面目な話、マテリアはこれからどうするつもりだ?」
急に話を振られ、マテリアはまごつく。
「どうするって、せっかくハミルと会えたから……」
「これからどう生きるつもりだ? ハミルと一緒にいたいと思っても、アイツはお前と違って、教会に望まれて甦ったんだ。今はロンドたちの協力があるから会えるが、ずっと続けるわけにはいかないだろ?」


