「この木に小さな緑の実がなっているのは見えますか? みなさん、あの実を採ってください」
「わかりました、ハミル様」
ロンドはうなずいて、ハミルの指さした木に駆け寄る。
木の高さはあるものの、ロンドの手が届くところにも細い枝が伸びていた。
その枝の先に、人の爪ほどの小さな実がいくつもなっている。
よく見ると、緑の実は鱗のようなものがついていた。
さっそくロンドは実を摘み、持ってきた袋に入れる。
しかし近くの枝はすぐに実がなくなった。
ロンドは高いところでたわわに実る木を見上げた。
自分の背丈では、飛び上がっても手が届かない。
(もっと大きくなりたいな……)
辺りを見ると、自分よりも背が高いビクターやハミルは腕を伸ばし、楽々と実を摘んでいる。一番小柄な自分は役立たずだ。
どうすればもっと実が採れるかを考えていると、唐突にロンドの目前へ、実のたくさんついた枝が現れる。
「ロンド様、今のうちに採ってください」
ガストの声が上から降ってくる。
ロンドが声のしたほうを見ると、いつの間にか彼は木に登り、長い腕を伸ばして枝を下に向けていた。
「は、はい!」
急いでロンドはかき集めるように実を採り、両手いっぱいに実をつかむ。
枝を離してガストが木から降りると、普段の強面に微笑を作った。
「このほうがたくさん採れます。どうせ採るなら、一番多く採ったほうが面白いでしょうから」
こんな顔もできたんだ。
物珍しさで一瞬ガストに見入ってから、ロンドは大きくうなずき、採った実を袋へ押しこんだ。
「わかりました、ハミル様」
ロンドはうなずいて、ハミルの指さした木に駆け寄る。
木の高さはあるものの、ロンドの手が届くところにも細い枝が伸びていた。
その枝の先に、人の爪ほどの小さな実がいくつもなっている。
よく見ると、緑の実は鱗のようなものがついていた。
さっそくロンドは実を摘み、持ってきた袋に入れる。
しかし近くの枝はすぐに実がなくなった。
ロンドは高いところでたわわに実る木を見上げた。
自分の背丈では、飛び上がっても手が届かない。
(もっと大きくなりたいな……)
辺りを見ると、自分よりも背が高いビクターやハミルは腕を伸ばし、楽々と実を摘んでいる。一番小柄な自分は役立たずだ。
どうすればもっと実が採れるかを考えていると、唐突にロンドの目前へ、実のたくさんついた枝が現れる。
「ロンド様、今のうちに採ってください」
ガストの声が上から降ってくる。
ロンドが声のしたほうを見ると、いつの間にか彼は木に登り、長い腕を伸ばして枝を下に向けていた。
「は、はい!」
急いでロンドはかき集めるように実を採り、両手いっぱいに実をつかむ。
枝を離してガストが木から降りると、普段の強面に微笑を作った。
「このほうがたくさん採れます。どうせ採るなら、一番多く採ったほうが面白いでしょうから」
こんな顔もできたんだ。
物珍しさで一瞬ガストに見入ってから、ロンドは大きくうなずき、採った実を袋へ押しこんだ。


