「ハミル! ハミルがここにいるなんて!」
しっかりとハミルにしがみつく力。
のしかかった体の重み。
次第に伝わってくる体温。
それでも信じられず、ハミルは少女の背中に手を回す。
彼女に触れる。消えない手応えが、ようやく疑っていたハミルの心を解いた。
「……マテリア!」
あらん限りの力で、ハミルはマテリアを抱きしめる。
「ハミルがここにいるなんて、夢みたいだ」
「それは私の台詞だよ。マテリアがこの百年後の世界に甦っているなんて、思ってもみなかった」
今まで鬱々として虚しかった心が、一気にマテリアの温もりで満たされていく。
もっと彼女を確かめたい。ハミルはマテリアの頭をなで、長い指に髪を絡める。
「おいおい。聖職者のクセに、女の子に抱きついちゃっていいのか?」
横から軽い口調の声が聞こえ、ハミルは顔を上げる。
少し離れたところに、ロンドと見慣れぬ赤毛の男がこちらを見つめていた。
「塀の上にマテリア様の姿が見えたから、こちらに来たんですけど……えっと、これはどういうことでしょうか?」
「いやーオレもよくわからないんだが、二人は昔の友だちらしい。意外な組み合わせだよな、剣が強いガサツな農民娘と、美貌の教皇様だなんてさ」
マテリアを抱く手を離さず、再会の喜びに浸りながらも、ハミルの目は見慣れぬ男に向かう。
(あれは誰だ? 確かパレードのとき、マテリアの隣で……彼女の腰に手を回していたような)
歓喜の裏で、ハミルの心がざわつく。
未だ離れないマテリアの背後に、赤毛の男が近づいてきた。
しっかりとハミルにしがみつく力。
のしかかった体の重み。
次第に伝わってくる体温。
それでも信じられず、ハミルは少女の背中に手を回す。
彼女に触れる。消えない手応えが、ようやく疑っていたハミルの心を解いた。
「……マテリア!」
あらん限りの力で、ハミルはマテリアを抱きしめる。
「ハミルがここにいるなんて、夢みたいだ」
「それは私の台詞だよ。マテリアがこの百年後の世界に甦っているなんて、思ってもみなかった」
今まで鬱々として虚しかった心が、一気にマテリアの温もりで満たされていく。
もっと彼女を確かめたい。ハミルはマテリアの頭をなで、長い指に髪を絡める。
「おいおい。聖職者のクセに、女の子に抱きついちゃっていいのか?」
横から軽い口調の声が聞こえ、ハミルは顔を上げる。
少し離れたところに、ロンドと見慣れぬ赤毛の男がこちらを見つめていた。
「塀の上にマテリア様の姿が見えたから、こちらに来たんですけど……えっと、これはどういうことでしょうか?」
「いやーオレもよくわからないんだが、二人は昔の友だちらしい。意外な組み合わせだよな、剣が強いガサツな農民娘と、美貌の教皇様だなんてさ」
マテリアを抱く手を離さず、再会の喜びに浸りながらも、ハミルの目は見慣れぬ男に向かう。
(あれは誰だ? 確かパレードのとき、マテリアの隣で……彼女の腰に手を回していたような)
歓喜の裏で、ハミルの心がざわつく。
未だ離れないマテリアの背後に、赤毛の男が近づいてきた。


