「別に何でもありませんよ。私よりも……ロンド、貴方こそどうしましたか? 顔色が悪いですよ」
「い、いえ……」
言いよどむロンドへ、ハミルはさらに笑みで目を細くした。
「もしかして、私に何か言いにくいことが? たとえば、秘薬の副作用のこととか……」
ロンドはハッと息を呑む。こちらの心を読むように、ハミルは小さくうなずいた。
「ヴィバレイ様から話はうかがっていますが、私の身に問題はありません。むしろ調子がよいくらいです」
それはきっと、元教皇であるハミルだから。僧侶ではないマテリアとは違う。
もしかすると、マテリアのことをハミルに話したほうがいいのかもしれない。
同じ百年前の人間なら、何か知っているかも……。
そう考えたロンドが口を開くよりも先に、ハミルが「それよりも」と言葉をつなげた。
「後からヴィバレイ様がお話になると思いますが、明日、甦った私を街の人々にお披露目するため、パレードを行うそうですよ。次期教皇である貴方も、馬車で私と一緒に街の中を回るらしく――」
ハミルの声に、ロンドの頭の中が真っ白になる。
パレード……一緒に街を回る……大勢の人に見られる!
少し想像しただけで恥ずかしくなり、途端にロンドの顔は赤らんだ。
早まった動悸が、ロンドの言いたかったことを流してしまった。
「い、いえ……」
言いよどむロンドへ、ハミルはさらに笑みで目を細くした。
「もしかして、私に何か言いにくいことが? たとえば、秘薬の副作用のこととか……」
ロンドはハッと息を呑む。こちらの心を読むように、ハミルは小さくうなずいた。
「ヴィバレイ様から話はうかがっていますが、私の身に問題はありません。むしろ調子がよいくらいです」
それはきっと、元教皇であるハミルだから。僧侶ではないマテリアとは違う。
もしかすると、マテリアのことをハミルに話したほうがいいのかもしれない。
同じ百年前の人間なら、何か知っているかも……。
そう考えたロンドが口を開くよりも先に、ハミルが「それよりも」と言葉をつなげた。
「後からヴィバレイ様がお話になると思いますが、明日、甦った私を街の人々にお披露目するため、パレードを行うそうですよ。次期教皇である貴方も、馬車で私と一緒に街の中を回るらしく――」
ハミルの声に、ロンドの頭の中が真っ白になる。
パレード……一緒に街を回る……大勢の人に見られる!
少し想像しただけで恥ずかしくなり、途端にロンドの顔は赤らんだ。
早まった動悸が、ロンドの言いたかったことを流してしまった。


