永劫の罪人 光の咎人

 光が徐々に薄れ、呆然となっていた人々がハミルの姿に気づいていく。

「き、奇跡だ!」

「何と神々しいお方じゃ、ありがたや」

「あれがハミル様……」

 人々の声に気づき、ハミルは辺りを見渡しながら、にこやかに手を振る。
 周囲の動揺は、歓喜のざわつきに変わった。

 ひと通り周囲に笑顔を振りまくと、ハミルはロンドを見つめる。
 間近で見つめられると、その神々しさにロンドは思わずひざまずきたい衝動に駆られる。

「貴方の名は?」

 ハミルに尋ねられ、ロンドの声が上ずった。

「あの、ロンドと申します」

「そうですか。ではロンド、参りましょうか」

 ぎくしゃくしたロンドの声に何も言わず、ハミルは長く繊細な手を差し出した。

「はいっ」

 きっと人ごみから離れたいのだろう。甦ったばかりの体は疲れきっている。
 マテリアが生き返ってすぐ眠ったように、ハミルも同じような状態のはずだ。

 まずは早く休ませなければ。
 ロンドはハミルの手を引き、厳かに並んで廊下への扉に歩いていった。