「本っ当にやることが女らしくないな。ひょっとして左顔の傷、狩りのときに作ったのか?」
言われてマテリアは左頬に手をやる。
「これか? これは……あれ、覚えてない。結構小さい頃に作ったような気がする」
ロンドに街を案内してもらったおかげで、少なからず記憶は戻っている。
けれど、思い出すのは周囲の風景ばかりで、自分自身のことがあやふやなままだ。
考えこむマテリアの背を、ビクターが軽く叩いた。
「まだ生き返って一日も経ってないんだ。しばらくすれば思い出すって。気楽に行こうぜ」
わざとらしく、ゴホンとビクターが咳をはらう。
「元が農民でも、あれだけ剣を使えれば立派な剣士だ。その剣技、オレに貸してくれ」
「何をするつもりなんだ? まさかここに押し入ろう……なんて言うつもりか?」
「あー違う違う。とにかくオレについて来てくれ」
怪しむマテリアの肩に手を回すと、ビクターは強引に酒場の中へ入る。
言われてマテリアは左頬に手をやる。
「これか? これは……あれ、覚えてない。結構小さい頃に作ったような気がする」
ロンドに街を案内してもらったおかげで、少なからず記憶は戻っている。
けれど、思い出すのは周囲の風景ばかりで、自分自身のことがあやふやなままだ。
考えこむマテリアの背を、ビクターが軽く叩いた。
「まだ生き返って一日も経ってないんだ。しばらくすれば思い出すって。気楽に行こうぜ」
わざとらしく、ゴホンとビクターが咳をはらう。
「元が農民でも、あれだけ剣を使えれば立派な剣士だ。その剣技、オレに貸してくれ」
「何をするつもりなんだ? まさかここに押し入ろう……なんて言うつもりか?」
「あー違う違う。とにかくオレについて来てくれ」
怪しむマテリアの肩に手を回すと、ビクターは強引に酒場の中へ入る。


