永劫の罪人 光の咎人

 謝るロンドを、マテリアはジッと見つめる。

 自分が生き返って、何か悪いことをさせられそうなところを助けてくれたのに、どうして助けた彼が謝るんだろう?
 不思議に思ったが、気づかってくれる姿勢は好感が持てた。

 でも、この話を全部信じていいものかな? 
 本当にここは百年後の世界なのか? 
 見た感じ、ロンドが嘘をつく人間には見えないけれど……。

 しばらくこの街で生活すれば、わかってくるかもしれない。
 ひとまず考えることをやめ、マテリアはロンドの肩を軽く叩き、笑いかけた。

「気にしなくていいよ。むしろ教えてくれてありがと」

 一度ロンドは大きく目を見開いたが、すぐに笑みで優しい弧を描いた。

「そう言っていただけるなんて……お優しいですね。きっと『永劫の罪人』というのも、何かの間違いだと思います。こんなに徳の高いお方なんですから」

 ビクターの色気発言といい、ロンドといい、こそばゆいことばかり言う。
 マテリアは照れ隠しに頬をかいた。

「徳が高いだなんて、そんなできた人間じゃないよ私。ところで……何でもいいから私の過去を教えてくれないか? 頭の中がモヤモヤして思い出せないんだ」

「「え……?」」

 ロンドとガストが目を丸くした。
 横でやり取りを見ていたビクターは、二人の驚いた顔を楽しそうに眺めるだけで、何も口を挟まない。