永劫の罪人 光の咎人

 戦うしか道はないのだろうか?
 ロンドはすがるような思いでビクターへ問う。

「どうすればヴィバレイ様を元に戻せるのですか?」

「力でねじ伏せる、それしかないぜ。幸か不幸か、ハミルの張った結界があるから外には逃げられねぇ。このままオレたちで始末しよう」

 言葉が終わらぬうちに、ビクターは触手に斬りかかっていく。
 その様を、ロンドは呆然と眺めることしかできなかった。

 生き返った現教皇を、再び殺さなくてはいけないなんて。
 どうにかしたい気持ちと、どうにもならない諦めが、ロンドの中でぶつかり合う。

「ここは私たちに任せて、ロンド様はお逃げください」

 ガストがロンドへかすかに笑いかけると、すぐさま険しい表情に戻り、ヴィバレイへ剣を構えた。

(これが秘薬を作ってしまった結果……僕のせいだ)

 触手へ立ち向かおうとする彼らの背中を見ながら、ロンドは胸元で手を組む。

(……ずっと僕は誰かと争うのが怖くて、みんなの言う通りにしていた。逃げていたんだ)

 こんな惨状、見ていられない。けれどロンドはしっかりと目を開き、現実を見すえる。

(だけど……もう逃げたくない。僕は咎人として、一生この罪を背負っていくんだ)

 神経を集中させていくロンドの目前で、ガストとビクターが奥の間へ突進していった。

 精霊の力に抑えられ、ヴィバレイの動きは鈍い。それでも触手を動かし、襲いかかる刃を払おうとする。
 二人が力技で触手を斬り払う。しかし、次々と新たな触手が襲ってくる。