永劫の罪人 光の咎人

 廊下の中央に、二人の姿があった。

 燭台の灯りはあるが、二人の姿は影になっており、詳しい状況はわからない。
 ただ、彼らは立ったまま体を密着させている。

(まさか……)

 もしかして、間に合わなかった?

 呆然となってロンドが動けずにいると、ビクターとガストが駆け出していった。

(僕も行かないと!)

 自分の頬を叩いて気持ちを奮い立たせると、ロンドも二人の後を追った。

 急に二人が足を止め、その場へ立ち尽くす。
 追いついたロンドの視界に、床へ転がっていた剣が入ってくる。


 その刀身は、清い姿のままだった。


「嫌だ……もう昔とは違うのに、昔と同じことなんか、したくない」

 ロンドが顔を上げると、マテリアはハミルの背に腕を回し、強く抱きしめていた。

「……ごめん、ハミル。私が逃げたせいで、ずっとハミルを苦しめてしまって」

 戸惑い気味に、ハミルは顎をわずかに引いて、マテリアを見つめる。

「マテリア……どういうことだい?」

「ハミルに教皇の道を進んでほしいって言ってから、ずっと後悔していたんだ。話どころか、会うことすらできない。だからいっそこの国から離れて、旅に出ようとしたんだ。近くにいるから、辛くなるんだと思って」

 マテリアの声が震え、彼女は言葉を止める。
 何度か息を吸って気持ちを整えると、再び口を開く。