永劫の罪人 光の咎人


「ハミル様が彼女を連れて、あちらへ行かれました。ただ……ハミル様は結界を張られたようで、我々では扉に触れることさえできません」

「外から回りこもうにも、結界で遮られて行けないのです」

 話を聞くなり、ガストは廊下の扉へ駆け出す。あわててロンドとビクターも彼の後を追う。

 扉の前に来ると、ガストは何も言わずに扉を押そうとする。
 バチッ! ガストの手で光の粒が弾け、指先から血が流れた。

「ガスト様、大丈夫ですか!」

「問題ありません、かすり傷です。もう一度――」

 再びガストが扉に触れようとしたのを、ロンドは腕を伸ばして遮った。

「僕に任せてください。結界を完全に解除するには時間が必要ですが、一瞬だけ人が通れるほどの穴を開ければ、すぐに結界の中へ入れます。わずかの人数ですが……」

 大きく息を吐き出し、焦る鼓動を落ち着けると、ロンドは静かに目を閉じる。

『天駆ける光の精霊、今ここに、その存在の徴を見せたまえ。万物を拒む光の番人よ、その心を開き、我らは招き入ることを望む』

 言霊を言い終えてから、ロンドは扉を押し開く。
 そして、ビクターとガストの手を取って廊下に入った。