永劫の罪人 光の咎人

 男たちがこちらに気づき、先へ行かせまいと集まってくる。
 わずらわしくて、思わずマテリアは叫ぶ。

「どけえぇぇっ!」

 気迫に押され、男たちは一瞬たじろぐ。
 その隙をついて、マテリアは彼らを跳び越えた。

 地に足がつき、すぐに駆け出そうとした瞬間。

 誰かがマテリアの服をつかんだ。
 それでもマテリアの勢いは止まらず、服の袖つけが裂けた。

 何人もの手が、服を、腕を、脚を、つかんでくる。

 体が重くなり、動きづらくなる。
 でも、それだけだ。マテリアの足は止まらなかった。

 教会の入り口まで来ると、大礼拝堂への扉が大きく開かれており、多くの僧侶たちで入り口が混み合っていた。
 が、マテリアに気づくと、彼らは怯えて後ずさる。

 大礼拝堂の奥で、壇上へ立ち、僧侶たちに何かを話しているハミルの姿が見えた。

(ハミル!)

 早くハミルのところへ行きたい。
 なのに、さっきまで風のようだった体が、今は一歩を踏み出すのがやっとなほどに重い。

 思うように動かない体がもどかしい。それでもマテリアは前へ進んでいく。

「ハミル!」

 人々のざわめきを抑えこみ、マテリアが鋭く叫んだ声が辺りに響く。
 名前を呼ばれ、ハミルがマテリアに視線を向けた。