ビクターが腕の中のマテリアを見つめる。
その彼女への眼差しは憐れみに満ちて、神々しささえ漂ってくる。
「知りたかったんだ。オレ以外の人間が生き返ったらどうなるか――」
考えもしなかった話に、ロンドの声が驚きで裏返った。
「ビクター様も秘薬で生き返ったのですか!?」
「ああ。ハミルと立場も状況もほとんど同じだ。元教皇で、若くして殺され、オレの力を利用しようとして生き返らされた……オレはさっさと逃げて、旅人になったけどな」
外見からは想像もつかないが、今のビクターが放つ雰囲気はあまりに厳かで、あながち嘘だとは思えない。
もしそれが本当ならば、ビクターも秘薬の副作用を背負っていることになる。
ロンドはずっと胸に引っかかっていたことを尋ねる。
「秘薬の副作用とは、一体どういうものなんですか?」
ビクターは苦しげに目を伏せた。
「我を忘れたら化け物になる。おぞましい姿になって、自我もなく暴れ狂う化け物にな」
「そ、それはつまり、いつ化け物になってしまうかと怯えながら、ずっと生きなくてはいけないことに……」
その彼女への眼差しは憐れみに満ちて、神々しささえ漂ってくる。
「知りたかったんだ。オレ以外の人間が生き返ったらどうなるか――」
考えもしなかった話に、ロンドの声が驚きで裏返った。
「ビクター様も秘薬で生き返ったのですか!?」
「ああ。ハミルと立場も状況もほとんど同じだ。元教皇で、若くして殺され、オレの力を利用しようとして生き返らされた……オレはさっさと逃げて、旅人になったけどな」
外見からは想像もつかないが、今のビクターが放つ雰囲気はあまりに厳かで、あながち嘘だとは思えない。
もしそれが本当ならば、ビクターも秘薬の副作用を背負っていることになる。
ロンドはずっと胸に引っかかっていたことを尋ねる。
「秘薬の副作用とは、一体どういうものなんですか?」
ビクターは苦しげに目を伏せた。
「我を忘れたら化け物になる。おぞましい姿になって、自我もなく暴れ狂う化け物にな」
「そ、それはつまり、いつ化け物になってしまうかと怯えながら、ずっと生きなくてはいけないことに……」


