永劫の罪人 光の咎人

 ビクターの言葉に、ロンドとガストは目を見張る。

 薬草採りに行ったとき、ハミルは『もっと身近な人と一緒にいたかった』と言っていた。
 マテリアへ視線を送りながら。

 自分を殺した相手だとわかった上で、あんなことが言えるだろうか? 
 もし本当ならば、それだけハミルは思いつめていたのかもしれない。

 ロンドが黙っていると、ビクターが肩をすくめた。

「もしオレの話を信じられねぇなら、オレを牢に放りこんでくれてもいいぞ。牢の中なら、ハミルに何かされる心配はなくなるからな」

 おどけるような口調のビクターへ、今まで黙っていたガストが、呆れたようなため息を吐いた。

「こんな状況でも相変わらずだな、お前は」

「うろたえても現状は変わらねぇ。どうしよーってあわてたところで、状況を悪くするだけだしな」

 ひとしきり笑った後、ビクターは急に表情を引き締める。

「ロンド、ちょっとオレの懺悔を聞いてくれるか?」

「え……?」

 目を丸くさせたロンドを見て、ビクターは眉間に皺を寄せた。

「今まで黙っていて悪かった……オレな、本当は気づいていたんだよ。賊のヤツらが教会から奪ったものが、死人還りの秘薬だってこと。副作用があることも知っている。知っていて秘薬をブチまけたんだ」