言霊へ応えるように、ひとつの青白い光球がロンドの元へやってくる。昼間に現れる精霊と違い、輝きは月の光よりも穏やかだ。
無邪気な子犬のように、ロンドの周りを何度か回ってから、光球は目前でまたたく。
その瞬間、周囲に数多の光球が現れ、一度だけ淡く点滅して消えた。
最初の光球をひとつだけ残して。
(ビクター様、僕の声が聞こえたら返事をしてください)
ロンドは心の中でくり返し呼びかける。
しばらくは何も変化はなかったが、ロンドが十回ほど心で呼びかけたときに、光球が輝きを強めた。
声は聞こえない。しかし、ロンドの脳裏に精霊からの伝言が刻まれる。
「……ガスト様、ビクター様はマテリア様と一緒に、街の南にある森へ隠れているそうです。あと『オレは罠にはめられた』と……」
「ロンド様、詳しい場所はわかりますか?」
ガストに尋ねられ、ロンドは大きくうなずいた。
「光の精霊が案内してくれます。急ぎましょう」
力強くガストがうなずき返し、「わかりました」と快く返事をしてくれた。
無邪気な子犬のように、ロンドの周りを何度か回ってから、光球は目前でまたたく。
その瞬間、周囲に数多の光球が現れ、一度だけ淡く点滅して消えた。
最初の光球をひとつだけ残して。
(ビクター様、僕の声が聞こえたら返事をしてください)
ロンドは心の中でくり返し呼びかける。
しばらくは何も変化はなかったが、ロンドが十回ほど心で呼びかけたときに、光球が輝きを強めた。
声は聞こえない。しかし、ロンドの脳裏に精霊からの伝言が刻まれる。
「……ガスト様、ビクター様はマテリア様と一緒に、街の南にある森へ隠れているそうです。あと『オレは罠にはめられた』と……」
「ロンド様、詳しい場所はわかりますか?」
ガストに尋ねられ、ロンドは大きくうなずいた。
「光の精霊が案内してくれます。急ぎましょう」
力強くガストがうなずき返し、「わかりました」と快く返事をしてくれた。


