「ヴィバレイ様が!?」
思わずロンドは叫んだ。あまりのことに目の前が暗くなる。
後ろへよろけそうになったが、ガストが腕を伸ばして背中を支えてくれた。
こんなときに倒れてなんかいられない。
ロンドは足に力を入れて、教会の中へと駈け出す。すかさずガストも後を追ってくる。
大礼拝堂から廊下へ向かうと、奥の間の前で人だかりができているのを見つけた。
「すみません、通してください!」
集まっていた僧侶たちがロンドを振り返る。
戸惑い呆然としている者もいれば、さめざめと泣く者もいる。
わずかに道が空き、すぐさまロンドとガストは奥の間へと足を踏み入れた。
祭壇の足元に、ヴィバレイが寝かされていた。
その隣ではハミルとシムが身を屈め、苦しげに顔をしかめている。
「ハミル様、これはいったい?」
声を震わせてロンドが尋ねると、ハミルは立ち上がり、ひと呼吸置いてから「残念なことですが」と口を開いた。
「実は……私がマテリアと語り合っている最中、ビクターが教会に侵入して、私たちを襲ってきたのです」
一瞬、ロンドは自分の耳を疑う。
「そんな、どうしてビクター様が……」
「私にもわかりません。マテリアは応戦しましたが、ビクターに気絶させられて、人質に取られてしまいました」
悔しげにハミルは眉根を寄せる。
「私が法術でビクターを捕らえようとしたのですが、運悪く、彼は教会内のヴィバレイ様の私室に逃げこんで……人を呼ぼうとしたヴィバレイ様の口を塞ごうとして、殺したのです」
「あの男がヴィバレイ様の背中に剣を突き立てたところを、私もこの目でしっかと見ました。なんと口惜しいことでしょうか」
シムがうな垂れ、床に涙を一粒、二粒と落とす。
それを見た途端、ロンドの胸はずきりと痛んだ。
思わずロンドは叫んだ。あまりのことに目の前が暗くなる。
後ろへよろけそうになったが、ガストが腕を伸ばして背中を支えてくれた。
こんなときに倒れてなんかいられない。
ロンドは足に力を入れて、教会の中へと駈け出す。すかさずガストも後を追ってくる。
大礼拝堂から廊下へ向かうと、奥の間の前で人だかりができているのを見つけた。
「すみません、通してください!」
集まっていた僧侶たちがロンドを振り返る。
戸惑い呆然としている者もいれば、さめざめと泣く者もいる。
わずかに道が空き、すぐさまロンドとガストは奥の間へと足を踏み入れた。
祭壇の足元に、ヴィバレイが寝かされていた。
その隣ではハミルとシムが身を屈め、苦しげに顔をしかめている。
「ハミル様、これはいったい?」
声を震わせてロンドが尋ねると、ハミルは立ち上がり、ひと呼吸置いてから「残念なことですが」と口を開いた。
「実は……私がマテリアと語り合っている最中、ビクターが教会に侵入して、私たちを襲ってきたのです」
一瞬、ロンドは自分の耳を疑う。
「そんな、どうしてビクター様が……」
「私にもわかりません。マテリアは応戦しましたが、ビクターに気絶させられて、人質に取られてしまいました」
悔しげにハミルは眉根を寄せる。
「私が法術でビクターを捕らえようとしたのですが、運悪く、彼は教会内のヴィバレイ様の私室に逃げこんで……人を呼ぼうとしたヴィバレイ様の口を塞ごうとして、殺したのです」
「あの男がヴィバレイ様の背中に剣を突き立てたところを、私もこの目でしっかと見ました。なんと口惜しいことでしょうか」
シムがうな垂れ、床に涙を一粒、二粒と落とす。
それを見た途端、ロンドの胸はずきりと痛んだ。


