「どうなってるんだ!?」
あわてふためく賊の隙を見逃さず、ガストは剣の柄で二人の頭を殴打し、気絶させた。
剣をしまい、ガストは賊の馬を一頭拝借して飛び乗ると、ロンドに振り返った。
「ロンド様、助かりました。今から警護隊が賊を追うので、貴方は教会にお戻りください」
馬を走らせようとしたガストの隣へ、ロンドは愛馬を動かして素早く並んだ。
「いえ、どうか僕も一緒に! 秘薬を作った者として、このままにしてはおけません」
「そういうわけには――」
ガストが逃げていく賊に視線を送る。
ロンドも目を向けると、姿が小さくなった彼らは、今にも宵の闇に溶けそうになっていた。
小さくガストはため息をつき、ロンドへうなずく。
「……わかりました。ご無理はなさらないようにしてください」
「ありがとうございます、ガスト様」
すぐに二人は馬の足を速め、賊の背中を追う。
かなり距離が開いている。間に合わないかもしれない、と不安を覚えながら、ロンドは首を横に振る。
(不安がってる場合じゃない。絶対に追いつかないと)
秘薬を使わせてはいけない。その使命感だけが、ロンドの体を動かしていた。
あわてふためく賊の隙を見逃さず、ガストは剣の柄で二人の頭を殴打し、気絶させた。
剣をしまい、ガストは賊の馬を一頭拝借して飛び乗ると、ロンドに振り返った。
「ロンド様、助かりました。今から警護隊が賊を追うので、貴方は教会にお戻りください」
馬を走らせようとしたガストの隣へ、ロンドは愛馬を動かして素早く並んだ。
「いえ、どうか僕も一緒に! 秘薬を作った者として、このままにしてはおけません」
「そういうわけには――」
ガストが逃げていく賊に視線を送る。
ロンドも目を向けると、姿が小さくなった彼らは、今にも宵の闇に溶けそうになっていた。
小さくガストはため息をつき、ロンドへうなずく。
「……わかりました。ご無理はなさらないようにしてください」
「ありがとうございます、ガスト様」
すぐに二人は馬の足を速め、賊の背中を追う。
かなり距離が開いている。間に合わないかもしれない、と不安を覚えながら、ロンドは首を横に振る。
(不安がってる場合じゃない。絶対に追いつかないと)
秘薬を使わせてはいけない。その使命感だけが、ロンドの体を動かしていた。


