永劫の罪人 光の咎人

「くっ……!」

 床へ這いつくばったビクターが、歯を食いしばりながらハミルを見上げる。
 光の槍は肉体を傷つけはしないが、彼の動きを止めていた。

「このままオレを殺す気か?」

 立ち上がろうともがくビクターを、ハミルは冷やかに見下ろす。

「そうしたいところですが、殺しはしません。貴方には教会に忍びこんだ賊として、牢屋にでも入ってもらいますよ」

「そう来たか。ま、確かに外から来た旅人のオレと、元教皇を比べたら、信用が違うわな」

 自嘲気味にビクターが笑った。

「牢屋に入れるなら入れろ。すぐに抜け出して、マテリアをお前から離してやる。殺し合った相手と一緒にさせてたまるか」

 ハミルの耳がぴくりと動く。

「知っているのですか、彼女が私を殺したことを」

「お前、覚えていたのか。その上でマテリアと一緒にいたいって……どういう神経してるんだ。信じられねぇ」

 這いつくばったままで、ビクターが軽いため息をついた。その態度が癪にさわる。
 ハミルはムッと口を閉ざし、嫌悪で目を細める。