永劫の罪人 光の咎人

「察するに、あんまり明るい内容じゃなかったみたいだな」

「ああ。結論から言おう。マテリアは百年前の教皇を……ハミル様を殺したんだ」

 うまく言葉が頭に入ってこない。

 ビクターは片手で頭を押さえ、めまぐるしく動こうとする思考に歯止めをかける。

「アイツは人を殺すようなヤツじゃないぞ。理由は何だ?」

 こちらの問いに、ガストは首を振った。

「それはアスタロも知らなかった。ただ、教会の警護隊に入っていたアスタロの目前で、マテリアにハミル様を殺され……アスタロがマテリアを殺したそうだ」

「親友同士でか……キツいな」

 あれだけ再会を喜び、昔のやり取りを楽しく語っていたマテリアに、この事実は辛すぎる。

 言うべきじゃない、というより言いたくない。
 考えるだけでビクターの胸中に、言いようのない吐き気がこみあげる。

「……わからないんです」

 ロンドが今にも消え入りそうな、か細い声でつぶやいた。

「マテリア様もハミル様も、お互いを大切に思っているのは見ていてもわかるのに……ハミル様を殺す理由が、まったく見えてこないんです」

 目の前にいるビクターへ、ロンドはすがるような眼差しを投げかける。

「私もずっと考えていますが、わかりません」

 次いでガストもビクターを見た。

「いや、だからといってオレに聞かれても……」