まぁでも、とりあえず昼休みにあったことを話そうと思って、翔を連れてついさっきまでいた屋上に戻った。 告白スポットのここに男2人で来るのは、いい気分なんて微塵もしない。 けど、ついさっきまで姫梨と居たんだと思うと、 未だに照りつける夏の太陽の中吹く、爽やかな秋の風がさらに心地よく感じられた。 「…でさ、本当は何があったわけ?こんなとこまで来たってことは、周りに聞かれたくないことなんだろ?」 「あぁ。」 何から言えばいいか迷ったけど、まずは姫梨のことを知ってるか聞いてみることにした。