「うわ〜んっ!!」
朝食を作っていると、考ちゃんらしき泣き声が聞こえた。
あたしは慌てて手を洗ってエプロンで拭く。
泣き声が聞こえた方へ行くと案の定、考ちゃんが号泣していた。
「考ちゃんどうしたの!?」
号泣する考ちゃんの前に膝をついて頬を挟む。
「勇にぃっと…愛ねぇがっ……ごちんってえぇぇーん!!!」
説明している途中で考ちゃんはまた泣き出してしまう。
どうやら考ちゃんを起こしに行ったあのやんちゃ坊主達が何かを仕出かしたようだ。
「よしよし考ちゃん!
男の子は強いね!泣いてたら格好悪いなぁ〜?」
考ちゃんの頭を撫でると、考ちゃんは頑張って泣くまいと拳を握る。
可愛い…
頬が緩むのも気にせず考ちゃんを眺めていると…


