「勇!!お皿用意!」

「りょうかいっ!」

「愛はコップ!」

「はぁいっ!」

「叶栄はあたしと一緒に料理作るの手伝って!」

「うん」


あたしはそれぞれに指示を出して歓迎会の準備をする。


歓迎会はあたし達にとって大切な日。
もう一つの誕生日のようなものだから…


そんな事を考えていると、スカートの裾がツンツンと引っ張られた。


「…ん………?」


下を見ると考ちゃんがあたしのスカートの裾を握っていた。


「こうちゃんも!!」


手伝うと言わんばかりに考ちゃんはじっとあたしを見つめる。


あぁ…考ちゃんは将来立派でモテモテな男の子に成長するんだろうなぁ〜…


「天ねぇ!!妄想入ってる場合じゃないでしょ!」


叶栄はあたしの頭を軽くごついた。


「あ…あはは…ごめん。
じゃあ考ちゃんには……これを机に置いてきてもらおうかな!」


ひまわりの茎を少し切って小さなビン入れた物を考ちゃんに手渡す。


考ちゃんは中に入った水をこぼさないよう慎重に運ぶ。