「――後に彼らは“白金の翼”と呼ばれるのだがな。って聞いてるか?」

「んぁ?」

眠りの世界へ旅立とうとしていた俺の意識を、おっさんがギリギリのところで引き止めた。

「あー、白金の翼なら学校で習ったかも」

習ったと言っても、学校に通っていたのはもう5年位前の事だからあまり覚えていないけれど。