そして今。

しつこく迫ってくるおっさんをなんとか落ち着かせ(どうやって落ち着かせたかは想像にお任せします)、隅のテーブルで話しを聞いているわけだ。

「…君はかつての魔王の存在を知ってるかい?」

「いえ知りません」

即答。

重苦しい空気を滲ませて語り出したけど、まだおっさんのこと信用してないからね。