私たちは、足が痛くなるまで 頑張って正座をしていた。 すると、道場に 背がすごく高く、 ハカマを着こなした スラッとした男の人が 入ってきた。 見た目は、すごく チャラそうで、俺様的な 顔つきだった。 一目惚れだった。 その男が私たちに近づいてきた。 “えっえっえっ?何?” 口を開いた。 「足くずしていいよ! お願い!くずしてください! この通りです!」 私たちの前で土下座してきた。