凜は松平の座る斜め下、凜の前は早瀬で早瀬
の下が氷上、その前が犬山。
勿論、一番上座が松平だと決まっている。
席に着いた所で、松平が襖を開けて入って来た。
「済まない、待たせたな」
「いえ」
凜が短く言うと、松平は席に着いて徐(オモムロ)に口を開いた。
「あぁ、特攻隊の皆に先ず大事な話だ」
そう切り出すと、一瞬にして空気が変わった。
皆、仕事の顔付きだ。
「早瀬は今日より、私の側近兼特攻隊隊士に任
命する。それから、直属部隊補佐だ」
それに、皆一様に驚いた。
先ず特攻隊の一隊士である事と、直属部隊補佐という役職だ。
直属部隊補佐という事は、人の補佐ではなく隊の補佐という事になる。
「直属部隊補佐という役職は………作った」
皆の驚きを悟ったのか、松平ははっはっはと笑いながら言った。
相変わらず、変わった人だ。


