誠ノ桜 -誠の下で-




たまに得体の知れない、真っ黒な液体を作り
出したりする。

救護班班長ながら、死人が出そうな勢いだ。


「で、諒は?」


早瀬が声を掛けると、氷上は少し考えてから
口を開いた。


「監察班班長故、遠征や張り込みを」

「へぇ、監察班班長なのか」


早瀬も驚いたように、氷上は監察班班長を受
け持っている。

後に聞いた話では、芹沢 鴨(セリザワ カモ)の張り
込みを氷上に任命されなかったのは他の張り
込みをしていたかららしい。


以上の班長二人と副隊長、隊長が集まったの
が特別要請時に動く"特攻隊"なのだ。

これからは恐らく早瀬も加わる事になるが、
まだ役職は決まっていない。

側近は確実だろうが……。


そうこうしている内に、広間に着いた。


扉を開けると、既に六つの膳が並べられてい
た。

六つ、という事は今日は松平も同席という事
を表している。