誠ノ桜 -誠の下で-




目を輝かせる凜を見つめる二人。

ちなみに、早瀬は甘党と言う程甘味好きとい
う訳ではない。


「あ……もうこんな時間」


団子が残り三本になった時、凜は外を見て呟
いた。

いつの間にか、すっかり日が傾いている。


「何かあるの?」

「ううん。って総司、土方に怒られるわよ?」


そう言えば、と呑気に言う沖田に、凜は呆れ
笑いを浮かべる。


「じゃあ凜、またね。……失礼します」


明白に凜と早瀬に対する態度が違うのだが、
凜は気付かず手を振った。

そして最後の一個を頬張り、沖田の背中から
視線を外す。


「随分、仲いいんだな?」

「…そう?」


何かを探るように言った早瀬に、凜は笑顔を
浮かべていた。

仲が悪いとは思っていないが、人に言われる
と嬉しい。


「龍飛、試合しない?」


お茶を飲み干した凜は、口角を上げてそう言
った。