すると、ある日 そんな俺を見かねた、雅と楓がスタジオ練習のあと 俺を無理矢理誘い、いつも行く居酒屋に連れていった。 いつもなら、真っ先に酒を頼むんだけど… 「すいません、烏龍茶3つ」 雅が店員さんにそう言って、 今日は普通の酒じゃない飲み物を先に頼んだ。 ―なんでだろ? って不思議に思ったんだけど、 今の俺にはどうでもよかった。 「烏龍茶になります。ごゆっくりどうぞ」 飲み物が来ると烏龍茶を一口飲み そのあと、雅が真剣な口調で話しだした。