「ないんじゃないかな? だって、抱きつきながらキスしてたんだよ」 と私は珍しく、沙希の考えは多分ないだろうと否定した。 それに、雪さんの話しをしたのに 不思議と涙は出なかった。 ―涙って枯れるのかな? 「そっか〜 それじゃあ、私の考えは可能性が低いな〜」 と沙希は珍しく私の意見に、 少しは納得してくれているようだった。そして 「それで、結菜はこれからどうするの?」 とさっきの出来事のことを考えるのを、やめたのか これからについて、私に尋ねてきた。