「結菜早く行こうよ〜 私、お腹減ったからさ」 「うん、ちょっと待って〜」 沙希の急いでの言葉に、私は急ごうとするんだけど… 私の準備はいつも通り遅かった。 ―なんで、沙希ってあんなに早いんだろ? なんて、考えながらもなんとか帰りの準備を終え 「相変わらず、結菜は遅いな」 「ごめんね」 と会話をしながら、沙希と一緒にご飯を食べに行くために 特攻テレビを後にした。 外に出ると日が短くなったせいか、空はもう真っ暗になっていて なぜか、星も1つもなかった。 ―なんでだろ?