「ねぇ、沙希 東京デステニーランド、一緒に行こうよ 福引で、当たったんだよね〜 ジャア〜〜ン 」 私はデステニーランドのチケットを、バックから取り出し 両手で広げて効果音をつけて、 沙希に自慢気に見せたんだけど 沙希の反応は、私とは反対でいまいちだった。 ―なんでかな? と不思議に思っていると、沙希はその理由を口に出した。 「ねぇ、結菜〜 私を誘ってくれるのはさ、嬉しいだけど… それさ〜、普通なら雪さんを誘いなさいよ」 沙希は当たり前のように、そう言った。