━━━━━━━ ―バタンッ 「あいつ、買いにいったな」 ドアが閉まると楓はそう言って立ち上がった。 そして、雪がテーブルの上に置いた雑誌を手に取り 雪が座っていた席に、姿勢が悪い感じで浅く座った。 「恋だね〜」 雅がギターでその言葉に合わせて弾きながら、楓に言った。 「うん、恋だな あいつ馬鹿って言うか、鈍感だから気づいてないだろうけど…」 笑いながらそう言ったあと、楓は雑誌を開き読みだした。