ー紫神(シガミ)ー


 同情だとは思わない。

 当然の結果である。

 生きたいと望み、生きる権利のある少女を殺す理由などあるはずがない。

 だが、それだけで生かしても、何一つ変わらない。

 茶神は紅茶を一口含んだ。

 甘い香りと湯気が立ち上る。