カタン。

 埃一つ無い床を踏み鳴らした音が、人気のない空間に響いた。

 女は困惑した表情も浮かべず、勝手にしまっていく扉を見つめた。

 そこは一言で言うと、絵本の中に入り込んだよう。

 絵本の中の世界をそのままもってきたよう。