ー紫神(シガミ)ー


 無理やり跪(ヒザマズ)かされ、後ろ手に腕を掴まれる。

 顔を上げれば悪夢の顔。

 その笑みは綺麗なのに、どうしようもなく怖い。

 「何を怯える。死にたいと願い、僕に手紙を出したのは君だろう」

 悪夢は満月に照らされ、綺麗に笑った。

 銀色の髪を揺らして。