ー紫神(シガミ)ー


 ひゅーひゅーという喉を押さえ、必死に酸素を取り込む。

 その様子を見つめ、茶神が微笑む。

 「司」

 呼ばれれば、直ぐに顔を上げる司。

 それが茶神には可笑しくてしょうがない。