少女は行く当てのない足を動かし歩いていた。

 何かをしていないと心を蝕まれそうで怖いのだ。

 裸足で道を踏むのは危険だと大人は言うが、少女はそうは思わない。

 何度も踏んで、足の裏は硬く痛みなど感じないからだ。

 心もそうだと最近思うようになった。