…………って、ん? 「ちょっと待った」 「え?」 「今、何した?」 沈黙が流れる。 私の顔がみるみるうちに赤くなっていく……気がする。 ミヤビくんも、少し赤くなっていた。 「今の忘れろ!何もかも!」 ミヤビくんが私の耳を塞いだ。 いや、耳塞いでもあまり変わらないけど。 「よし。タローは5分前のことを完全に忘れた。いいな?」 ミヤビくんの必死さで、頷くしかできなかった。